そもそも、新人研修の意味とは?
過去に、「新卒の研修を行ってください」と言われ、その日程が1日間だったことが有ります。
更には、「1時間で新人の心得の教育をしてください」と言われたこともあります。
仕事ですので、やりましたが(汗)、企業側のそういった考え方自体が、離職率を上げているのです。
新卒は、中途とは違います。
教えることは多いのです。
何せ、第2新卒も含めて、彼らは社会人経験が無いのです。
いくら、アルバイトやインターンシップをやっていたって、それは社会人経験ではありません。
入社してみると、面接では見えなかった部分も見えてきます。
それが悪いのではなくて、
知らないから教えてあげる必要が有るのです
新人研修に、コーチングはほとんどいりません。
ほぼ、ティーチングです。
ただ、その前段階で、
「あなた方は、社会を知らない」と言う事を納得させる必要が有るのです。
そのうえで「なるほど、私はまだまだだ、きちんと学ぼう」
それから、ティーチングが始まるのです。
ですから、ビジネスマナーとかを教える以前に行わなければならないことが有るのです。
入社式の後の、午後からの教育の第1日目のカリキュラムを述べます。
・リラックスタイム(自己紹介)
・教育の目的
・社会人と学生の違い
・今後の教育スケジュール
・「今やるべきこと」
1時間では、この導入教育も出来ません。
せめて、1日は取っていただきたい。(少ないですが)
出社して、書類を提出して、「はい、じゃ、今日は、〇〇さんと同行してください」
なんてやってませんか?
新人教育の目的は
『社会人としてのマナーと当社の社員としての考え方を身に付け、仕事の進め方の基礎・基本を理解し、他メンバーやお客様の立場を考えた行動のできる、協調性と積極性を持った人材となる』
為ですが、会社側からの意味合いとしては、『定着率を高める』ためなのです。
仕事に早く慣れるために、1日~2週間を座学に費やしても、決して無駄ではありません。