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中途採用の給与の決定

新卒と中途採用で大きく異なるものの一つに『給与額の決定』があります。
新卒の場合、高卒、大学卒、大学院卒では多少の差をつける企業が一般的でしょう。

中途の場合、単に、『キャリア年数』『年齢』を目安に給与を決めている例が多いのではないでしょうか?

『中途入社』は、即戦力の場合と未経験者では大きく違います。

未経験者は、どちらかというと、新卒に近い扱いです。

企業の考え方によりますが、未経験者の場合は、新卒に近い考え方でいいかと思います。
単に、年齢が高いだけで給与が高いというのは、社内の不平不満の源です。
未経験でも、他の業界で培った経験が生かせる職場ならば、そこを評価してもいいと思います。

さらに難しいのは、即戦力の場合です。

業界経験者で、即戦力の触れ込みで入社してきても、前職と当社は違いますから、『戦力』の定義自体が主観的であり、絶対値的な評価が、入社時点では出来ないのです。

職能給の部分は、『仮』でも良いかと思います。

「入社後3年でこのレベルまで達して欲しい」と仮定し、その給与を出す。
それを超えていればもちろん昇給を行い、未達成なら、実力に見合った給与に改定する。

勿論、経営者、管理職の仕事は、部下の給与を上げることですから、即戦力社員を野放しにするのではなく、その仮定の職能給に見合う能力を発揮させなければなりません。

近年は、求人難の業界が多いので、採用時の給与を、既存社員と比較して高くしてしまう傾向があります。

これは、既存社員にとっては、不満の温床になります。

『中途社員の場合、給与の見直しがある』
勿論、既存の社員にも給与の見直しはあるのですが、特に、中途の場合、見直しがあるということは、全社的な認識とした方がよい。

方向的には、下げるということではなく、仮の職能に見合うように導いていくということです。

中途の場合、仕事のやり方が、前職と違うことが多く、なかなか能力を発揮できずに、低い成績の場合がありますので、それを是正することが上司の役割でもあります。

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