ティーチングとコーチング
昔、コーチングのセミナーに行きました。
皆さんご存知でしょうが、コーチングとは、基本的に「教える」のではなく、「問いかけ」をして、答えを導き出すという事。
自発的に出てきた答え(方法)ですから、一方的に「これをやれ」と言われたよりも、自主的に、能動的に行動するようになります。
しかし、何でもかんでもコーチングで解決するわけではありません。
コーチングは、その対応者の心の引き出しにあるものの中から、「実は大切なモノ」を引きずり出すことです。
そうです、元々、大切なモノが入っていなかったら、引っ張り出せないのです。
ですから、ある程度の経験者、『分かってはいるけど面倒くさくてやっていない』経験者とか『知っているのに気が付いていない』人に対して有効な技術です。
しかし、仕事で対面したことのない状況に対して、「どうすればいいか分かるか?考えてみろ」とか「考えればわかるだろう!!」なんてことは言ってはいけないのです。
ティーチングをした後にコーチング
これが正しい順番です。
特に中途入社ですと、いきなり現場に連れて行きOJTする場合もありますよね?
それで意見を聞かれたり、「やってみろ」とか言われると、仕方がなく、前職のやり方でやってしまうのです。
この作業に関しては慣れているから採用したはずであっても、『我社のやり方』に関しては初めてのはずです。
中途であっても、ティーチングをしてからコーチングです。