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独立と採用

社員が独立することをもの凄く嫌う経営者さんが居ます。

「ふざけるな!恩をあだで返しやがって!!
 あいつに仕事なんか出すなよ!」

そうでしょうか?

まぁ、独立には二通りあると思います。
①今の会社が嫌で辞めるけど、手に職が就いたから、独立する
②今の会社は好きだけど、もっと自分の力で稼いでみたいから独立する

①の場合、社長が良い会社を作れなかったのですから、自業自得ですし、恥ずべきことだと反省するべきです。

②の場合、彼は、仕事をするのが好きな優秀な社員だったはずです。

いやいや仕事をして、就業時間と休日を待つのではなく、意欲的に仕事に取り組み成果を出してきた社員だったと思います。

心情的には、辞めてしまうのは寂しいですが、そこは、応援してあげたいです。

社員にかかり経費は
・給与、賞与
・法定福利費(厚生年金、健康保険、労災、失業・・・)
・車両費(車、ガソリン、点検整備)
・作業着
・デスク、ロッカースペース
その他、結構な金額が掛かります。

しかも、仕事が無い人か少ない日でも満額の給与を支払います。

ところが、独立したら、1件いくらの請負費用です。
勿論、同じ仕事量なら給与よりは多額でしょうが、他の経費は全く掛からないのです。

独立した社員は、同じ仕事量でしたら、給与よりも多額の報酬は得ますが、福利厚生や、作業着、車両などをすべて自前で賄わなければなりません。
失業保険はありませんが、法定福利費は、半額負担が全額負担になり、車両費もかなり掛かります。
ですから、独立した彼は、もっと仕事を取る必要があるのです。
社会は、そんなに甘くはありません。
ですが、超優秀な社員だった場合は、それを乗り越える生産性を上げる事でしょう。
新しい組織を作り上げ、有名になるかもしれません。

「彼は、うち出身だよ、私が育てた」
これって、採用時に、会社のもの凄くいいアピールになりますよ!
『社員の独立を応援します』

独立に際して
「元居た会社からの仕事は、断らずに行う事」

なんて契約をしたら、自社にしたら、人手不足は進まずに済みます。

で、暇な時は人件費の削減になります。

で、先ほども言ったように、独立は、実は運営が難しいのです。

ですから、独立を廃業して戻ってくる社員がいた場合、受け入れてあげたいですね。

そして、既存のほかの社員にとっては、「独立するのは大変だ」と思う一方「うちの会社は独立を応援してくれる!」というモチベーションにもつながります。

・今のままで良い
・頑張って独立しよう

どちらも会社にとっては悪くない選択です。

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