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欲しい社員

あくまでも「我社のあるべき姿」を考えてから「欲しい社員」を考えましょう。

「欲しい社員」から考えると我社と関係なく、一般的に「優秀な社員」を思い描きがちです。
そうではなくて、我社のあるべき姿に則した社員が必要なわけです。
また、普遍的な理想の社員を「欲しい社員」に設定してしまうと、それに引きずられて、「我社のあるべき姿」の本質を見失ってしまいます。

ですから、あくまでも
①我社のあるべき姿
②欲しい社員
③再度、我社のあるべき姿を振り返る

という順番が大事です。

また、あるべき姿は、「現在実現できていないが、その方向へ向かっている、あるいは、その方向へ舵を切っている、若しくは、今後その方向へ行くつも」の事を含みます。

目指していても現実とかけ離れている場合は、きちんと「目指しています」と書きましょう。
しかし、あまりにもかけ離れていて、入社後も、会社が依然と、そのあるべき姿に近づこうとしなければ、「嘘つき!」と言われてしまい、離職率は大きく上がってしまいます。

単なる理想論ではなく、本気で目指すこと、あるいは、現実で考えてください。

先日、求人広告を研究していて、こういう記事に出会いました。

仕事内容は、朝夕刊の新聞配達と契約期間の更新

新規顧客の開拓・集金業務 ノルマは一切なし
2か月目の9割以上が月収30万円~
明るい先輩ばかり
稼げるまでしっかりフォロー

新聞配達所の一般的作業である、荷下ろし、チラシの折り込み、PRの為のポスティングに関しては何も言及されていません。
新聞配達の時給は1,000円~1,200円だそうです。(https://weban.jp/contents/guide/catalog/info/s1201.html)参照
1日3時間働いて28日勤務だとすると
1,200円×3時間×28日=100,800円

これ以外の20万円はどこから来るのでしょう?

つまり、「ノルマ一切ない」の部分、新規顧客の開拓・集金業務をキチンとやらなければ、あと20万円は出ませんよ。
しかも、9割の人は、それをこなしてますよ
と言う事です。

「ノルマ一切なし」を信じて気軽に応募した未経験者は、残りの1割、30万円未満の給与になるというわけです。

この会社で生き残った人も「騙された」と思うのでしょうね。

結局、他店からの転職者を狙っているだけなのです。
同業者からの転職者は、からくりが分かっていますからね。

しかも、よく読むと 10時間30分勤務なんですよ。

この様な、夢と希望を語っていそうで、実態は全くそうでない求人広告は、ひどいと思います。

私がこの記事で最も気になったのは

「明るい先輩ばかり」
本当かしら?
本当だとしたら、あまりにも伝わらない。

「稼げるまでしっかりフォロー」
何をして、誰がフォロー?
もっと言うと、給与もフォローしてくれるの?

我社が、どういう会社であるかを明確にしていないと、他社と差別化が出来ないどころか、区別さえ出来なくなります。

我社の、圧倒的な独創性に、貴方は気が付いていらっしゃるでしょうか?

自分では、内部からは見えないのかもしれません。

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