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カリスマ

この仕事をしていると、カリスマと自称する経営者にお会いすることがある。

「俺はカリスマだから」と言いつつ
そんな方に限って
「入社した社員の2/3は辞めちゃうんだよね」という

カリスマじゃないのかよ?

で、コンサルタントは、この方々の指導が大変だと思っている。

会社の中の問題の大多数は社長が原因なのである。

私は、「社員が辞めない会社」を作るお手伝いをしている。

「いっぱい入れて、少数の優秀な人が残ればいいのだ、それがベンチャーだ」
という方にも会ったことがある。

えてして、優秀な方から辞めていくものである。

そもそも、何をもって優秀か、その定義が難しいのであるが。

社長は、事業のすべてが分かっている。
いや、分かっているつもりになっている。
だから、「なんでこんな簡単なことが出来ないんだ?!」
なんて気軽に言える。
社員がバカに見える

私自身も、そんな社長だった。

「なんで出来ないの?」
「こんなことも分からないの?」

わからねーよ

なんで? Why? と聞いたって、答えはない
気が付きませんでした。
忘れていました。
そこまでやらなくても良いと思っていました。

そう思わせた原因は、社長並びに上司の指示と指導の結果なのに、他責に走る。
その方が楽だからね。

「あいつは使えない」

そういうのは、とても簡単なのです。

Why ではなく How なんですよ

どうしたら出来るようになるのか?
どうしたら気が付くようになるのか?

他責ではなく自責で考えないと、何も進まないのです。

こういう話を、コンサル業務で行うと、大抵の場合は、クライアントである社長は、ムカつくんでしょうね。

「お前に何が分かるのか?会社を良くしようとしているのに、俺が悪いというのか?不愉快だ」となり、私は失注してしまうのです。(笑)

セミナーだと、話は違います。
「御社の話ではなく、一般論ですよ」
「これらの話の中で、何か持ち帰れるものがあれば、参考にしてください」

これだと、気づきを持つ社長もいらっしゃるようです。

最近の私のコンサルは
①会社を拡大したい、別の事業部を立ち上げたい
②社内の指揮系統が整っていない ⇒ 業務を行いながら構築していく
③評価システム、人事考課制度を構築したい
という三つのパターンが多いです。

単に、「人を増やしたい!」という会社は、私には合っていません。

私がコンサルする前に、コーチングなりを受けて頂き、自責を感じてもらえた社長は、伸びるんですけどね。

実は、私がまさしくそうだったんです。
「元パワハラ社長」の記事で、詳しく書きましたので、今日は簡単にしか言いませんが

「社員はバカだ」「優秀な奴はいないのか?」
社員の悪口も平気で言うし、個人的な用事も言いつけた

ところが、「あ、全部俺が悪いんだ」と気付いた所から、改革は始まったのである。

社員は辞めない、増えていく
事業所は増える
お客様は増える
収入も増える
利益も増える
銀行は取引したくなる
地域の商工会議所でも要職に就く

など、良いことだらけでした。

それのきっかけが
「あ、俺が悪いんだ」
それに気が付けるかどうかです。

私は、全くカリスマではありません。

顧客対応とか、卒が無いとは思いますが、人を引き付ける魅力があるとは思っていません。

背は低い
体系も小太り
洋服のセンスはない
話はうるさい
酒は飲めない
賭け事はやらない
ゴルフは下手
サッカーに興味が無い
歌は下手

それでも、社員は付いて来てくれたのです。

経営するうえで、経営理念や経営ビジョンは大事です。
SWOT分析も大事です。

でも、でも、一番大事なことは、

現状は、今までの社長自身の行動と指導によって導き出されたことである
ということを謙虚に受け止めるところからでしか改革は始まらないのです。

俺が悪かった

心からこれが言えれば、成功はすぐそこです

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