人事考課のやり方

泪橋のたもとのボクシングジムのような人事考課制度のチームが有る。
或る顧問先で、私が参加するよりも前から、このシステムを導入していたので、勉強させていただいた。
いや、びっくりしたよ。
全く分かってない
なんで今の給与を基準にするんだろう?
そもそも、社員の給与の違いは、どうやって決めてるのか?
最初のうちは、エイヤーでしょ?
「このくらい?」
でもね、社員数が増えてくると、「このくらい」のルールが破綻してくるんですよ
「なんであの人の方が給料が高いのか?」
社長は大抵答えられないですよ
ここに基準を設けるのが最初にやる仕事
それにメスを入れないで、今の給与水準を肯定して
「さぁ、皆さん頑張って、上の次元に進んでもっと稼ぎましょう!」
誰が従うか!
人事考課制度を行う順番は次の通り
1.経営理念を明確にして、『どんな会社』であるかを内外に示す。
どんな、とは、〇〇業ではなく、何を大切にしているか
2.将来、「こうなりたい」ビジョンを明確にする
※1.2.が会社のベクトルになります。
3.会社の現状を詳細に分析する
※SWOT分析 ⇒ 対策
4.現状とビジョンの乖離に存在するものが、解決するべき『問題点』である。それを明確にする。
5.社員の処遇、職能等級を明確にすることにより、「何を身に着けるべきか」「どんな行動をするべきか」が判明し、それに基づく給与体系を構築する。
6.問題点を解決する方法を策定する
方法:人、金、モノ、情報、システムをどう使うか
戦略 < 戦術 < 戦闘
戦略:会社全体の方向性に沿った、大きな方針
戦術:会社の方針に従って、各部門ごとにブレイクダウンした計画
戦闘:部門戦術に従って、各メンバーが成果を上げるための動計画
7.各社員は、上記5.による表により、自分の位置を確認する
8.その位置を上げるための条件を明確にし、それを盛り込んだ行動計画を上長と共に作る(戦闘計画)
9.半期に一度(あるいは、毎月)上長と共に行動計画を振り返る。
同時に、職能表と、現状の比較をする。
これを数値化したものが人事考課=査定
※職能等級を上げつつ、会社の目標を達成させるために作るものが、個人の「行動計画」
※行動計画の、PDCAを上長と共に熟考する
※現状の力を分析するのが「査定」
10.管理職は、また別のラインの話