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チームリーダーから管理職へ昇進


いわゆる『チームリーダー』から『管理職』へ抜擢した場合、かなりの注意が必要です。
とはいっても、一般的に誰でもが通る道です。
まれに、一般社員から急に管理職に成る人を見かけますが、これは、かなり本人の努力と会社上司のフォローが無ければ務まりません。
本人の努力とは、「はい!頑張ります」という努力ではなく
「管理職とは何か?」ということに関して、社内の先輩の話だけではなく、自分でも自己研鑽を行わなければなりません。
手前みそになりますが、私は、各種の本だけではなく、教材のビデオや、外部研修へはかなり通っていました。
日々の業務だけ「一生懸命」「頑張って」いても優秀な管理職にはなれません。

チームリーダーから管理職に成る場合も、同様に自己研鑽は必要ですが、まだやりやすいでしょう。

ただ、優秀なチームリーダー が 優秀な管理職に成れるか というと、難しい場合もあります。

チームリーダーと管理職は違うのです。
部下の引っ張り方が違うのです。

日本の中小企業の管理職は、ほぼプレイングマネージャーです。
チームリーダーも勿論そうです。
ですが、プレーヤーの比率は、チームリーダーの方が多いです。

チームリーダーは、成績優秀なプレイヤーでもなれるのです。
ここは、プロ野球と似ています。
『主将・キャプテン』は、成績優秀なプレイヤーがなることが多いですよね?
高校野球ではまた違う観点があると思いますが。
ある程度、「どうだ、俺の成績を見ろ!お前もついて来い」という感じがありますよね?
会社における、主任、グループリーダーも、この感じで大丈夫なのです。

管理職は、成績だけではだめなのです。
もっとも、平均以上の成績は必要です。
そうでなければ、はなから除外されてしまいますが。

例えば、完全には納得していない案件が会社から降りてきた場合を考えてみましょう。

チームリーダーの場合
「やりたくないなー、でも仕方がない、会社の命令だから、やろうよね」とメンバーに言って、就業後、飲み屋に行って上司や会社の悪口を言って、カラオケで歌って、ストレスを解消し
「まぁ、明日からも頑張ろうや」
でも良いのです。

ただ、管理職がこれをやってはダメです。
社員から見たら「チームリーダーは、自分たちの仲間」
「管理職は会社側の人」なのです。

管理職が「社長が言っているから、これに取り組みます。仕方がないよね」
すると社員は「おいおい、何言ってるんだこの人は?あなた納得してないことを俺たちにやらせるのか?」
となります。
管理職が「面倒くさいけど、会社がやれって言っているから」なんてことに、やる気にはならないですよね。

良いですか?
管理職は、広い意味では同じ会社の仲間ですけど、社員からは仲間だと思われてません。
仲間ではなく、親分なのです。
部下と友達感覚で仲良くしようとしている管理職がいますよね?

間違ってます。

部下になめられるだけですよ。
言う事なんか聞きませんよ。

上から目線で押さえつけろというのではないです。
そういうことはダメだと、このブログで何度も言っています。
しかし、友達感覚でもダメなのです。

管理職はあくまでも管理職

社長への文句を肴に飲み会なんて開いちゃいけないのです。

ねぎらいは必要です。
一方、チームリーダーは、ねぎらいというよりも、同僚としてのフォローが中心でしょう。
仲間として

しかし、管理職は、どちらかというと、ちょっと乱暴なたとえですが、兄貴や親の感覚なのです。
悪いことをしたら、きちんと教える
楽しいことも一緒にする
でも、友達じゃないですよね?

会社の指示命令に対しては、「必要な事だから、やらねばいけない」ときちんと咀嚼して部下に徹底しなければなりません。

勿論、会議等で、反対の意見を多く述べていたとしても、決定した事項でしたら、自分の意志としては反対でも、仕事としてやる上では、納得して、部下にも説得しなくてはなりません。

それが、管理職です。

チームリーダーとは大きく違います。

大変で、難しい仕事です。
だから、管理職手当は付いているし、社会的なステータスも上がるのです。

「管理職に成ると、残業が付かなくなるからやりたくない」
そんな志が低い人に管理職を任せてはいけません。
もっとも、残業代をカットするために管理職制度を悪用している会社もあるようで、それはそれで言語道断なのですが。

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