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朝礼のやり方

朝礼は何の為に行うのか?

勿論、朝礼を行っていない会社も多数あると思います。
FLEXタイムを導入している会社でも、コアフレックス制の場合は、全体ミーティングを行いやすいです。

また、全体や部門でのミーティングは全くやらずに、メールやグループウェアだけで済ます会社もあると思います。

ですが、改革をしようという会社には、朝礼という手段は有効です。

ただ、一歩間違えば、コミュニケーションは台無しになってしまいます。

今日は、私の失敗例を記載します。

かなり昔、25年位前のことでしょうか・・・
新人の経営者だった私は血気盛んでした。
間違いには怒鳴る
成績が悪い社員には「帰ってくるな!売って来い!」とまた怒鳴っていました。

ある日の朝礼の事
前日、ルール(手順)を守らずにお客様に迷惑をかけた社員がいました。
私は、朝礼で、皆に周知喚起をして、間違いを起こさないようにと思い、くどくくどく、朝礼で徹底的に糾弾しました。

朝礼が終わると、のちに管理職に成るある社員が私の元に歩み寄ってきました。

「社長、言いたいことは分かりますが、私も含めて、ほとんどの社員は、ルールを守っています。
ルールを守れなかったのは、彼の個人的な資質です。
朝から、こんなに、自分には関係の無いことで怒鳴られては、仕事をする気になれません」

彼の勇気ある行動に対し、その発言に対し、私は心から詫び、反省しました。

叱る、というか、指導は 1対1で、穏やかに行う。
繰り返し繰り返し何度でも。

皆に周知するべきことは、文書で配布

朝礼では、
①楽しい話題
②お客様からのお褒めの言葉
③モチベーションが上がる話
④得になる話
等を話すように心がけました。

また、社員に順番に司会役になってもらい、私は話題がないときには無理して話さない
くどくどと長い話をしない。
もっとも、各種式典とかではそれなりに長い話もさせていただきました。

これをきっかけに、本格的に社員満足を考えるようになりました。

社員満足は、給与や賞与の待遇だけではありません。
経営に参画することも社員満足に関わってきますし、
社内のコミュニケーションや福利厚生も社員満足につながります。

「朝、厳しい話をして、部下がピリッとすれば、良い仕事をするはず」
なんてことは、絶対にあり得ません。

今でも、そんな朝礼、そんな上司がいると聞いています。
正直、びっくりしています。
軍隊じゃないんですから。

朝礼の最後に、社員全員が笑顔じゃなければ意味がないです。

「お前ら!いいか!分かってるのか?!!
お客様には親切にしろよ!!
全然出来てないじゃないか!!」

いやいや、そんなに怒鳴って、お客様に親切に出来ますか?
優しい気持ちが持てますか?

朝、顧客単価が低い定食屋では、利益は少ないでしょうが、お客様はかなり存在しています。
利益が少ないからと言って、ワンオぺレーションをしている店舗に入るとびっくりします。
客席に来て「注文が込み合っており、少々お待ちいただきます。申し訳ありません」
お客に謝り、注文を聞き、自分一人で定食を作って、客に提供し、下げ膳も行う
そして「いらっしゃいませ!」(悲鳴)
疲弊してしまうし、笑顔なんか出せません。
まさか、朝だけで収支を取ろうとしているのでしょうか?
もっとも、今は飲食業界は求人難なので、人が集まらず、どうしようもない部分もあるのですが。

・3人必要なところを何とか2人でこなす
・ワンオペで作業する

この二つは大きく違うのです。

中小企業でしたら、管理職も経営者も総動員でカバーしなければなりません。
勿論、求人の方法も手を変え品を変えて行わなければなりません。
そういった、行動が、従業員満足や、「まぁ仕方がないか会社も頑張っているし」につながるのです。

断言します。
お客様満足やお客様サービスの向上の前に、従業員満足が来なければならないのです。

従業員が、怒号や怒りで委縮して、表情もなくなり、
そんな状態で、お客様に満足を与えられますか?

悪循環が進むばかりです。

社員が笑顔で終わる朝礼

これが出来ないなら、やらない方が良いです。

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