事業承継
今週は、後継者問題に関して記述いたします。
最も多い
息子、娘への承継
からお話いたします。
息子、娘によくあるパターンは
・父親の今までの苦労、工夫、努力、人脈の事は、脇に置いておいて
現状の中での【効率の悪い部分】のみに着目し、指摘する。
これ、ある意味では、効率的な考え方に見えます。
その時点で、会社を客観的に見て、悪いところを是正すれば、より良い企業になる
そう思いがちなのですが、大きく違います。
【効率の悪い部分】も含めて、苦労、工夫、努力、人脈 の賜物なのです。
ですから、①最初から当該課題を明確に、やり玉に挙げてはいけないのです。
父親が築いてきた企業に、それは、ほころびもあるでしょう。
効率が悪かったり、間違っていたり
それを見つけた時に、鬼の首を取ったように勝ち誇り、「これだから先代はダメなんだ!」と言っている後継者、居ませんか?
基本的に、起業して大きくしてきた時点で、先代の方が優れていることは、誰でも承知しているのです。
後継者も、それが分かっているので、なんとか、先代を引きずり下ろしたいのでしょうね。
やり方、間違っていますよ
先代の偉業は、認めて尊重したうえで、「今何を行うか」を考え、話すべきです。
「先代のやり方は間違っていた。
時代遅れだ」
そんなことを言って、誰が納得して、付いてくるのでしょうか?
お客様は喜びますか?
少なくとも、以前からのお客様は離れるはずです。
新しい顧客と新しい社員とだけビジネスをしたいなら、事業を承継する意味がありません。
裸一貫、自分で起業すればいいのです。
事業承継には、やり方があります。
今週はその方法に関してお話いたします。