自由闊達と自由放任の違い
先日、自由闊達の話をしました。
自由闊達と自由放任は違います。
自由闊達とは
会社の理念を理解し、自分の職責の範囲を理解した上で、その裁量の範囲内で【成果を最大限にする】ように社内の各部署や社外の協力企業にも働きかけて『創意工夫』を行い行動することです。
また、上長やプロジェクトの周囲のメンバーに途中経過を報告する。
決定事項は連絡する。
自分の裁量を超えてしまいそうな時は、必ずすぐに上長に相談する。
いわゆる、『報連相』=ボトムアップが出来ているかどうかがポイントです。
勿論、これに関しては、聞く側の上司、経営者の態度が大切だとは、ずっと訴えてきました。
「途中経過はいいから、結論を言え!結論を!」なんて言っている社長、居ませんか?
それでは、途中で報告なんてしたくなりますよね。
相談の場合、自分なりの提案を携えて聞く『確認』という考え方もあります。
この場合は、『確連報』で『かくれんぼう』と言うそうです。
よく考えるよなー
一方、自由放任とは・・・
『上司サイド』
部下の仕事ぶりに興味がない
部下のサボりには教務があり、よく叱る
社内での出来事の上っ面しか知らない
指示命令が漠然としすぎている
経過は興味がない、結果が大事
『部下サイド』
自分なりの理念と考えに基づいているが、企業理念の本質は理解していない
上司に相談せずに、自分の思い通りにまい進する
上司の決算が必要であろう内容も、独断で決定してしまう
仕事は好きなのであるが、自分中心
上司を尊敬していない
上司部下共に問題がある場合が、自由放任になります。
これでも、結構、結果オーライが続くと、社内での評価が上がってしまうから困りものです。
困りものなんですよ
そこには、慢心とか上司批判とか上司無視とか、あるいは、会社批判とか
悪いことに繋がっていくのです。
部下は、奴隷でも使用人でもないので、上司の顔ばっかり伺う必要はないのですけど、
報告・連絡・相談、確認 は、絶対に必要なことです。
部下が勝手に突っ走って(まじめな方に多く見受けられます)、経営者の考えと違う方向に進んでしまい、社外の方にまで迷惑をかけたケースを知っています。
悪気はないのです。
良かれと思ってやっているからたちが悪いのです。
とにかく、一対一だけではなく多人数でのコミュニケーションを多くとることが肝要です。