危機管理と交通事故
企業の危機場面は多様である。
社内
セクハラ、パワハラ、モラハラ
コンプライアンス違反 内部告発
残業認定
過労死
社員の不祥事
役員の不祥事
個人情報保護違反
重要情報漏洩
システム障害(ヴィルス含む)
交通事故
火事
盗難
社外
誹謗中傷(SNS)
製品事故に対する巨額賠償請求
法律・制度の急激な変更
以上は一例である。
そんな中で、「危機管理」としては見逃されがちな『交通安全』に関して記述したい。
運転手のほとんどは、自分の運転技量は 平均以上だと思っているというアンケート結果が有った。
ほとんどの人が平均以上なら、事故など起こるだろうか?
人は、自分を良く見がちである。
企業で、社員対象に交通安全教育を行っても、管理側は社員が運転している状況を監視するわけにもいかないので、結局は、運転手の『意識』次第なのである。
危機管理として、これではあまりにお粗末である。
ドライブレコーダーを設置しても、全てを監視することは不可能である。
適性検査をして、不適正な社員にだけ訓練しても、結局は個人の意識であり、適性検査が良い者も事故は犯さないわけではないであろう。
しかも、事故は、確率的には、そんなに多くは無い。
そんなに多くは無いから舐めている部分はある。
勿論、会社に報告していない軽微な自損事故は多いだろうが、果たして彼らはそれを「事故」だと認識しているだろうか?
確率は低いが、起こしてしまえば、会社にも個人にもまた相手にも大損害を与えるのが交通事故である。
その辺の、心に響く教育制度は無いものか・・・
『作業時無事故〇〇〇日継続中!』なんて社内に掲げている企業はよく目にする
『自動車無事故〇〇〇日継続中!』なんて掲げているのはタクシー会社くらいだろうか?
会社自体がそんな意識だから、社員は変わらないのである。