新卒が育つまで何年 ?
昔は、『新人育成には3年掛かる』とよく言われていました。
今はそんなことは全くありません。
特殊な熟練の技術を要する一部の作業を除いたら、ほとんどの物が3年は掛からないと思います。
しかも、テクノロジーの進歩により、勘と熟練が必須であった作業も、少なくなりつつあります。
育て方や個人の能力にもよりますが 半年から1年ぐらいで一人前になってしまうものです。
作業にしても営業にしても。
作業も営業も、大切なことは、商品知識や熟練さではなくて、人間性の方が大きいと感じています。
勿論、知識は大事ですから、日々研鑽は欠かせないですが、知識が完璧になったからと言って、社員として完璧かと言うと、そうではないと感じています。
以前、取引先にこんな新入社員が居ました。
新「T社の新人です!何でも聞いてください!」
私「頼もしいねーじゃ、これのバリエーションはどうしたら良いの?」
新「わかりません!!調べてきます!!」
私「おいおい・・・」
翌日
新「調べてきました!!!それは、こうです!!」
私「お!良いねー じゃ、これに似ているこれの場合は?」
新「あ・・・すみません!調べてきます!明日来ます!あ、帰ったら直ぐに調べて電話します!」
その時は急ぎの用じゃなかったので問題なかったとはいえ、この営業マン、何か、可愛くなってしまったのです。
男性ですよ(笑)
私だけじゃなく、うちの社員からは「そんなことも知らないのー?!」と呆れられながら、実は、彼の会社の製品が一番売れるようになりました。
一生懸命で明るいところが、皆に可愛がられていました。
新入社員は、それでいいのじゃないかと思います。
だって、お客様に可愛がられて売り上げも上がっていたのですから。
しかも、色々なことをうちの社員から教えてもらって吸収していました。
お客様に教えてもらって、しかもお客様に満足を与える!
勿論、知識や現場経験が多いのに越したことは無いでしょうが、それがマストの条件ではないと思っています。
逆に言うと、新人であれ、ベテランであれ、知識や経験が豊富でも、『感じが悪い」人はだめだと思います。
そういう意味では、新卒は最適なのです。